
日本全国の「祭り」「アート」「職人」「デザイン」「テクノロジー」という異なるジャンルの切り口から伝統や革新性を持ち合わせたユニークな作品を紹介する。これまで国の重要文化財やロンドンで開催されたイギリス最大のジャパンエキスポ、神社、植物園など様々な会場で日本のあかりのユニークさを感じる体験を提供してきた。2025年6月に、山口県の伝建地区を舞台にした常設型の分散型ミュージアム「シークレットミュージアムYanai,Yamaguchi」をオープン。
弘前市は津軽藩の城下町として発展した地域です。 毎年夏に行われる弘前ねぷたまつりは、「眠り流し」という睡魔払いの農民行事などが起源であると言われています。ねぷたが初めて文献に登場したのは享保期で、300年以上の歴史があります。 金魚ねぷたは、藩政時代に高級魚であった金魚・津軽錦への憧れから生まれ、まつりの際に主に子どもたちが手に持って練り歩く手持ち灯籠として親しまれています。
青森市は、陸奥湾に面した港町として人と文化が行き交い、港の力をもって成長し、歴史を刻んできた“まち”です。青森ねぶた祭は、七夕祭りの灯籠流しの変形であろうといわれ、歌舞伎や歴史・神話を題材にした「ねぶた」、色とりどりの衣装を身にまとい乱舞する「跳人(はねと)」、笛や太鼓、手振り鉦などの心に焼き付く音色で聴衆を魅了する「囃子方」がともに青森の街を練り歩きます。展示作品《達谷窟伝説》は、岩手県・達谷窟に伝わる英雄譚を題材に、ねぶた師・北村春一氏が青森ねぶたの技法と精神によって現代的造形として昇華させた作品です。
秋田市は、城下町としての歴史と、周辺に広がる稲作地帯を背景に発展してきた北東北の中核都市です。その農耕文化と民間信仰から生まれたのが、秋田竿燈まつりです。江戸時代の「ねぶり流し」を起源とし、眠気や邪気を払い、五穀豊穣と無病息災を祈る行事として受け継がれてきました。稲穂にも重なるシルエットの提灯を掲げ、町内ごとに技を競う竿燈は、農の営みと地域共同体の結束を象徴する存在であり、秋田の風土と暮らしが生んだ灯りの祭礼です。
新潟市西蒲区は、農漁業を背景に栄えてきた地域です。 「鯛車」は巻地区に伝わる、竹と和紙で作られた郷土玩具です。江戸時代の末期の頃から、造花屋や籠屋が作って売っていたと言われています。お盆になると、ろうそくの明かりを灯して、こどもたちが引いて歩きました。 時代の流れとともに作られなくなった鯛車ですが、市民の手により蘇り、地域の記憶を次世代へ繋いでいます。
水戸市は、徳川御三家・水戸徳川家の城下町として栄え、那珂川の水運と学問・武家文化を背景に発展してきた町です。 その城下町の暮らしの中で育まれたのが、堅牢さを特徴とする水府提灯です。江戸時代、下級藩士の内職として始まり、西ノ内和紙と掛け糸技法によって質実剛健な灯りが確立されました。慶応元年創業の鈴木茂兵衛商店は、その伝統を受け継ぐ老舗です。作品《とり》《なつのくも》は、畳める構造美を守りつつ、現代的表現を加え、水戸の歴史と提灯文化を今に伝えています。
美濃市は、清流・長良川と良質な楮に恵まれ、1300年以上にわたり和紙産業で栄えてきた商人の町です。 和紙で財を成した商家が並ぶ「うだつの上がる町並み」は、その歴史を今に伝えています。 美濃和紙あかりアート展は、美濃和紙を用いた照明のアート作品を全国から公募し、すべての作品を町並みに展示するイベントです。江戸時代からの情緒を残す町並みの中で美しく灯る美濃和紙のあかりが、訪れた皆様を魅了します。
富山市は、「富山のくすり」に代表される商人文化と産業の町として発展し、明治・大正期には薬瓶製造を背景にガラス産業が集積した都市です。その歴史を礎に、市は「ガラスの街とやま」を掲げ、育成・制作・鑑賞の拠点を整備してきました。ガラス作家・小路口力恵氏は、こうした土地の文脈に根差し、素材がもつ色と透明感を探究しています。作品《MIAKARI-kasane》は、雪に覆われる富山の静謐な風景を想起させる青い光を重ね、日本人が自然と共に育んできた灯りの感覚を、現代ガラス表現として結晶させた作品です。
「よもすがら」は日本の古語で、夜通し、一晩中などの意味をもちます。昔の人々がよもすがら人や風景に思いを馳せた時間の豊かさをブランド名に込めました。『yomosugara』は夜の過ごし方を現代に問いかけ、日本の原風景や日本人の自然に対する考え方にフォーカスすることで生み出されました。私たちの考える日本らしい灯りは、夕暮れから夜にうつりかわる薄暮の時間の薄明りや、夜の川に映る月明りといった、日本人が古くから親しんできた自然と共にある灯りで、自然に寄り添ったデザインは日本的な心安らぐ夜の灯りとして、やわらかな和の空気を醸し出します。
山口市は、室町時代に西日本一帯で大きな勢力を誇った守護大名の大内氏が、都のあった京都の文化と大陸文化を融合させた「大内文化」が栄えたまちで、国宝「瑠璃光寺五重塔」や京都の鴨川を模した「一の坂川」など多くの史跡が多く残ります。山口七夕ちょうちんまつりは、約600年前、大内盛見が先祖の冥福を祈り高灯籠に火を灯したことに始まり、祖霊を迎え祀る火は、時代を経て数万個の紅ちょうちんが街を埋め尽くすまつりへと発展しました。約600年続く伝統的なまつりが、「西の京 山口」の夏の夜をつないでいます。
山口県柳井市は、瀬戸内海に面した商都として栄え、白壁の町並みに商人文化が息づくまちです。その歴史的景観を舞台に開催されるのが「柳井金魚ちょうちん祭り」です。祭りの象徴である柳井金魚ちょうちんは、幕末に北前船を通じて津軽の金魚ねぷた文化が伝わり、柳井の商人・熊谷林三郎が柳井縞の染料など地場の技を取り入れて生み出した郷土民芸品です。年に一度の祭りでは約2,500個の柳井金魚ちょうちんが灯り、金魚ねぶたの山車が練り歩くことで、商都・柳井ならではの交流の歴史と灯りの文化が幻想的に表現されています。
| 【 会 場 】 | NTT西日本 和歌山支店 1F 〒640-8519 和歌山市一番丁5番地 公園前ビル |
|---|---|
| 【アクセス】 | 和歌山城から徒歩5分 和歌山バス「和歌山城前」徒歩3分 南海「和歌山市駅」徒歩20分 JR「和歌山駅」徒歩20分 |
| 【開催日時】 | 2026年1月17日(土)~3月29日(日)の金土日祝(34日間) 17:00~21:00(最終入場20:30) |
| 【 料 金 】 | 大人:1,000円 学生:500円 (※学生証の提示をお願いする場合がございます) 未就学:無料 |